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2017年12月10日日曜日

上映会 映画「知事抹殺の真実」苛酷な取り調べで関係者の自殺・自殺未遂も 

渋谷の光塾において上映会を開催しました。
 真実を追うドキュメンタリー
ひとりの知事が政治生命を絶たれた不可解な過程を、一次資料にもとづき映像化

 ご覧にならなかった方は是非ビデオの上映会にご参加ください。

 この上映会(1回目)では、子ども脱被ばく裁判の弁護士の一人である光前幸一弁護士がこの裁判の法律的な背景と怖さを解説して下さりました。

2回目の上映会では、避難者の今野さんが避難者の生活についてお話しして下さりました。





ボランティアの松岡さんの報告です。

 129()光塾で、脱被ばく実現ネット主催、映画「『知事抹殺』の真実」の上映会が行われた。2回上映、延べ100人を超え、立ち見も出るほど満員で、入場者の皆様にはかなり窮屈な思いをさせてしまいました。

 2006年 福島県現職知事・佐藤栄佐久さんが、弟の経営する会社の土地売却に関し収賄罪で逮捕、東京地裁で懲役3年(執行猶予5年)の有罪、高裁で収賄はゼロ円、売買額は地価相当、収賄はなかったと認定されても収賄罪で有罪。最高裁でもくつがえらなかった。
 弟さんは言う「取り調べが始まってすぐ、検事に『知事さんは何で、原発に反対なんだろう』と聞かれた。また『佐藤栄佐久は日本にとってよろしくない人物だ』『われわれは、知事を抹殺してやる』とも言われた」。秘書課の県職員も言う「『収賄の証拠ははっきりあがっているんだ』と検事に言われて、『どんな証拠ですか』と聞くと、『そこにある』と机をさす。机の上には週刊誌が数冊積まれているんです」
 知事「抹殺」のため、「なかったことをあったことにする」ため、検察は、知事周辺の関係者、支援者を呼び出し、密室での執拗な尋問、耐えきれず自殺者、自殺未遂者も出る。栄佐久氏は弟から事情を聞いていた、土地売却を知っていたことを認めてしまう(共謀罪成立)
 法廷で弁護士の追及の中で、土木部長の証言のウソが明らかになり、検察のシナリオは崩れるが、有罪。弟の会社の土地を買った水谷建設の社長が「自分の証言は虚偽だった。司法取引をした」と衝撃の告白をしても、最高裁は棄却。「司法は腐っている、これは一人栄佐久だけの問題ではない、これからも司法を追及し続ける」と佐藤栄佐久氏は力強く語る。
 立ち入り禁止のフェンス越しに、満開の夜の森公園の桜並木を見ながら、栄佐久さんと沖縄出身・元福島原発の技術者の名嘉さんが語る。「私の故郷・沖縄は戦後、アメリカ軍政下におかれ、復帰後も日米安保の現実、基地被害を背負わされている。辺野古新基地建設も強行される。私の第2の故郷・福島は、これからずっと原発事故による負の遺産を背負って行かなくてはならない。豊かな生活、強い国になるために、故郷を壊していいのですか」
 1回目上映後、光前弁護士が、佐藤栄佐久知事の「収賄」事件について解説。「共謀罪」の成立前ではあったが、収賄に関して、状況から「聞いていた、知っていたはず」と推測で共謀があったとして有罪成立、知事は抹殺された。「共謀罪」は今後こんなふうに活用されるという恐ろしい前例、見本だ。県土木部長、水谷建設社長が応じた「司法取引」、アメリカの司法ではよく使われ、日本でも2016年導入されてしまったーー と警鐘をならす。
 2回目上映後、今野寿美雄(子ども脱被ばく裁判原告代表)さんの話、「自分たち一家は、飯坂温泉の仮設で暮し、今は近くに建てられた復興住宅に夫婦と子どもで住む。今年3月で浪江町は、一部の区域を残して避難解除された。除染終了後でも、庭は0.5μSV、258Bq/㎡ある、4Bq/㎡で放射線管理区域。家の中も高い、2階は屋根が汚染されているから外より高い。とても子どもを連れて帰れない。一たび、原発事故がおきれば、それまでの暮し、人とのつながり、家庭菜園の楽しみも、川での魚釣り、山でイノシシ狩り、山菜やキノコ採り、一切合財奪われてしまうのです。それなのに、原発事故は終ったかのように、放射能汚染、被ばく問題なんかないかのように、再稼働しようとする」。避難者の現実を語った。


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